機械式時計をつくりたかった話

カテゴリー: つくる
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更新日:
書いた人: 山椒ねこまんま

初めてのからくりづくりとして、無謀にも機械式時計を作ろうと挑戦していました。 が、1週間ほど頑張ってみてもやっぱりうまくいきませんでした。

こんな感じで最初はちゃんと動くのですが、数秒で止まってしまいます。

振動部へのエネルギーの伝達はうまくいっているように見えるのですが…
精度の問題なんですかね?


そんなわけで今回は、なんで動かなかったのかを素人なりに考えて課題を立てようという記事になります。

あ、GitHub にデータをあげてあるので自分なら上手く改造できるぞという方はどうぞ〜

課題1 デカすぎ

大きい方が3Dプリンターで精度出しやすいかな〜って思ったので大きめに作ってみました。 しかし、印刷サイズの制約の都合上フレームを分割する必要があり、そこの接続部で誤差が発生したのかなと思っています。

また、印刷サイズが大きいとそれだけ質量と設置面積がふえるので摩擦が大きくなります。 この摩擦が原因で回らないことが多々あったので、ねじぜんまいを強力にしてトルクを上げることで解決しようとしたのですが、今度はトルクが強すぎて接続が外れたり、回転速度をコントロールする部分の爪がすっぽぬけたり等の新たな問題が発生しました。

YouTubeで見てみると3Dプリンターで細かい歯車をつくってもちゃんと動作していそうだったので、これは本体サイズを小さくする方がいいのかなと考えています。

課題2 穴の精度がいまいち

軸に釘を使うことで精度を出す&摩擦を小さくしようと試みました。 ですが、3Dプリンターで印刷したパーツは穴径が安定せず、ガタガタしたり逆にキツすぎたりとうまくいきませんでした。

もともと釘を軸にするというアイディアは からくりすとさんの動画 から得たものです。 この方はドリルで穴の精度を出しているようなので、今度真似してみようと思います。 あと釘の頭を使ってうまいこと歯車を固定しているのはどうやってやってるんですかね?

課題3 そもそもきちんと理論にもとづいて設計するべき

はい。
元も子もないっすね。

この本がいいらしいので、どうにかして借りて読んでみようと思います。 さすがに買える値段ではないので…



というわけで機械式時計を作るための課題点を洗い出してみました。

ふつうはちゃんと基礎や理論を勉強したうえで手を動かすものだと思うのですが、ぼくは「とりあえず手を動かしていけるところまでゴリ押しで進み、行き詰まってから改善点を洗い出す」というやり方の方が身に付くタイプなので毎回こんな感じになっています。 楽してるだのなんだの大変評判悪いんですよね、この方法。

みなさんは同じ轍を踏まないようにしてくださいね〜


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山椒ねこまんま
山椒ねこまんま

個人アプリ開発者、ブロガー。

Norロジックだけで構成されたCPUをつくっています。